「95%」
何の数字かおかわりになりますか。
今年の箱根駅伝でナイキの厚底シューズを履いた選手の割合です。
ランニングシューズについて、以前は軽くて底の薄いシューズを履くという常識がありましたが、その常識を覆すように生み出されたナイキの厚底シューズが上級者のレースにおいて急速にシェアを伸ばしてきました。
箱根駅伝で選手がナイキのシューズを使用した割合をみると、2017年は17%だったものが厚底シューズを投入して以降、2018年28%、2019年41%、2020年84%、2021年95%となっています。
以前は薄底か、厚底かという議論がありましたが、今ではそのような議論を耳にすることはなく、ナイキ以外の他社も厚底のシューズの販売を始めており、数年前には常識とされていた薄底シューズがあっという間に淘汰されてしまった印象を受けます。
なぜナイキのシューズがここまでの成果を得ることができたのか。
ある記事でナイキの担当者の「あらゆる固定概念を取り払い、アスリートがどうしたら速く走れるか突き詰めたから」という言葉を目にしました。
薄底シューズも速く走れるために開発されていたものですが、シューズを軽くするためには底の薄いシューズがよいという固定概念があったのではないでしょうか。
それまでの常識、固定概念を覆すのは簡単なことではなく、また我々の一つ一つの仕事は世界を変えるほどの影響はありませんが、これまでの仕事のやり方、進め方といった固定概念に疑問を持ち、改善を図ることによって、大きな成果を得ることができるのではないかと考えさせられる出来事でした。
八重洲税理士法人はナイキのような世界的な会社ではありませんが、お客様にとって何がベストかを突き詰めて、今年も邁進してまいります。